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大菩薩峠を歩く

先日、霧の大菩薩峠に行ってきました。

昔、社会人山岳会で一緒だったMさんはお母さんを連れてすでに大菩薩峠へ650回以上!!通っている常連中の常連。そのMさんとの久しぶりの山行でした。

 

行く先々で(甲斐大和からのバスの運転手さんから始まり)何処でも「あ〜Mさん、今日はお母さんと一緒じゃないの?」と訊かれるあんばい。もう大菩薩の主みたいなもんです。

 

天候は生憎のガスで眺めはなかったのですが、何度も訪ねている場所、寧ろ日差しがなく涼しい思いが出来て幸いでした。


上の2枚の写真、これは下山に使った介山荘下の登山道から見た光景です。

下っていく左側は樹木こそあるものの、地面はすっかり土が剥き出しで草が全くありません。

 

右手の斜面はシカ柵を張った法面で、草が繁茂しています。この上に介山荘が建っています。シカ柵がなければ、左側と同じような状態になり、斜面の土は雨の度に流れ落ちてしまうでしょう。

 

大菩薩の眺めも笹に覆われているので一見緑が豊かそうですが、実は植物の種類は貧困で、笹以外下草は殆どない状態です。多くの人が訪れる百名山・大菩薩嶺ですが、富士山の眺めは最高でも山はシカの食圧によってかなり厳しい状況になっているのです。

 

そんな中でも健気に一生懸命咲いている花をいくつか見つけました。

そして昼食はもちろんMさんご常連の介山荘でおいしいうどんを食べて、のんびり下山。鉄道利用での山行も楽しく締めくくりました。